「約50000時間」 これは私が今までに 筆を握ったと思われる時間 の内の約49000時間は 基礎に費やした 最後に重宝されるのは 歴史と文化を守りぬいた 本物だけである なぜならば そこが一番逃げ出したくなる理由が多く存在し 想像を越えた壮絶な時間が そこには掛かるからだ 私はそこに一生を費やす覚悟は出来ている 書道家 山口芳水